まもる耳鼻咽喉科 最寄駅JR中央本線「多治見」駅徒歩1分 耳の病気|診療案内|まもる耳鼻咽喉科|岐阜県多治見市

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診療案内

耳の病気

お子様では中耳炎が多いですが、大人では外耳炎、難聴、耳鳴りなどの頻度が高くなります。
突発性難聴など聴力が低下する疾患は、発症後1週間以内に治療をお薦めしております。
気になる症状がございましたら、「これぐらいのことで」と思わずにお気軽に受診してください。

中耳炎

中耳炎とは中耳に炎症が起こった病態で、主に急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、および真珠腫性中耳炎の4種類があります。

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1.急性中耳炎

最も一般的な中耳炎で、耳管の未発達な乳幼児に多いのですが、大人にもみられます。中耳(鼓膜の奥にある小空間)に、主に細菌やウイルスが入り込み、急性の炎症が生じて膿が溜まります。

症状

ズキズキする激しい耳の痛み、発熱、耳だれ(耳漏)、耳がつまった感じ、など。乳児などでは、言葉で痛みを訴えられないので、訳も無く泣いたり、機嫌が悪くなってぐずったり、しきりと耳に手をやったりします。

治療

軽症の場合は抗生剤や消炎剤などの内服や、炎症をやわらげる薬液の点耳をします。膿が溜まって鼓膜の腫れがひどく、痛みが強い時や、熱が高いような場合は鼓膜を少しだけ切開し、溜まっている膿や滲出液を排出します。鼓膜は再生力が強いので、炎症が鎮まれば数日で閉鎖します。

2.滲出性中耳炎

鼓膜の奥の中耳腔(鼓膜の内側にある空間部位)に、滲出液(炎症のために周囲の組織からしみ出た液体)が貯留する疾患です。

症状

中耳腔内の貯留液によって音の伝播がブロックされてしまうために難聴が生じます。痛みや熱を伴わず、難聴が唯一の症状であるケースも少なくなく、難聴の程度も軽い場合が多いので、この疾患に気づくのには時間が掛かりがちです。

治療

鼻やのどをきれいにするとともに、内服薬を服用したり、鼻から耳に空気を送る耳管通気という処置をしたり、鼓膜を切開して中に溜まった滲出液を出したりします。症状を繰り返すようなら、滲出液が溜まらないように、鼓膜にチューブ(管)を入れる処置を行うこともあります。滲出性中耳炎の治療は長期間にわたりやすく、また再発の多い疾患ですが、根気よく治療を続けましょう。

3.慢性中耳炎

慢性(化膿性)中耳炎とは、急性中耳炎などが治り切らずに、鼓膜に穴が開いたままになっている状態です。鼓膜はもともと再生力の強い組織ですから、開いた穴の多くは自然に閉鎖しますが、炎症が長い期間続いたような場合には、閉じないことがあります。

症状

耳の痛みや発熱はほとんど無いのですが、鼓膜に穴が開いていますから、音が伝わりにくくなり、聴力が下がります。時には内耳にまで影響が及んで難治性の難聴をきたすケースもあります。また、鼓膜の穴から細菌などが侵入すると炎症を起こし、膿が出て耳だれ(耳漏)となります。

治療

基本的には急性中耳炎と同じです。薬を服用し、耳の処置をすることなどによって耳だれは止まります。しかし、完全に治して再発を防ぐためには、鼓膜の穴を塞ぐ処置が必要になります。耳の聞こえの悪い方や、耳だれを繰り返す方は、慢性中耳炎の可能性がありますので、放置せずに一度ご相談ください。

4.真珠腫性中耳炎

鼓膜の一部が窪んで、そのポケットに耳垢が入り込んで増殖してかたまり(真珠腫)になります。さらにそのかたまりに感染が生じると特殊な酵素が産生されて、周囲の骨を溶かしながら病状が進行します。

症状

三半規管を壊してめまいを招いたり、顔面神経麻痺を起こしたり、悪くすると内耳炎や髄膜炎(脳および脊髄を覆う保護膜に炎症が生じた状態)になることもあります。

治療

ほとんどの場合に手術による治療を要します。

中耳炎の手術についてはこちら

鼓膜換気チューブ挿入術


外耳炎

外耳炎とは、耳介(外側に出ている耳)と鼓膜までの外耳道を合わせた外耳(いわゆる耳と耳の穴)に炎症が生じた状態です。耳かきなどで外耳道の皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌や真菌(カビ)が感染して発症するケースがよくみられます。

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症状

耳の痛みと痒み、灼熱感(耳がヒリヒリと熱く感じる)などが挙げられます。進行すると臭いを伴う黄色、または白色の耳だれが出るようになります。外耳道が炎症によって腫れ上がる「びまん性外耳炎」が起こると聴力の低下を招くため、中耳炎と紛らわしい場合もあります。また、耳におできができる「限局性外耳炎」では、おできが破れて出血することもあります。

治療

軽度であれば2〜3日で自然に治りますが、治療が必要な場合は脱脂綿や吸引機などを使って耳掃除を行ってから、局所への点耳薬投与、軟膏塗布などを行います。びまん性外耳炎では耳を清潔にした上で、抗生剤の塗布と投与を1週間ほど行います。限局性外耳炎では、おできを切開して膿を出し、抗生剤を塗布します。痛みが激しいようなら、鎮痛剤を用います。


耳鳴り

耳鳴りを訴える方は、何らかの聴力障害を持っていることが多いのですが、検査上は正常でも、耳鳴りを訴えるケースがあります。聴覚系の異常が、外耳、中耳、内耳、聴神経、中枢神経のいずれの部位であっても耳鳴りを起こします。また、過労やストレスなどによっても耳鳴りは強くなったり、弱くなったりします。

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症状

周囲に音が出ていないのに、音がしているように感じます。音の種類は「キーン」「ピー」「ジー」「ザー」「ゴー」など、千差万別です。

治療

耳鳴りの主な治療には、原因療法や抑圧療法などがあります。原因療法は、耳鳴りの原因が明確な場合に行われます。中耳炎が原因なら中耳炎の治療を、メニエール病や突発性難聴が原因なら、メニエール病や突発性難聴の治療をそれぞれ行います。しかし、耳鳴りの原因を治せば耳鳴りが完全に消失するかと言うと、必ずしもそうとは限りません。抑圧療法は、いろいろな手段を使って耳鳴りを封じ込め、意識しないようにする方法です。その手段としては、精神安定薬や鎮静薬、抗けいれん薬、漢方薬などの服用、ステロイドを鼓室内に注入して耳鳴りを抑制する、雑音で耳鳴りを遮蔽する(マスカー療法)、個人の聴力に合った雑音を用いて耳鳴りを気にならなくするように訓練する(TRT療法)、などの方法があります。耳鳴りは経過が長きに及ぶケースが多いので、根気よく治療を続ける心構えが必要です。


めまい

めまいを覚えたら、まずは耳鼻咽喉科にてご相談ください。めまいを起こす病気には、下記の良性発作性頭位めまい症やメニエール病をはじめ、様々なものが知られています。

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1.良性発作性頭位めまい症

耳鼻咽喉科を「めまい」で受診なさる患者様で一番多くみられる疾患で、特定の頭の位置の変化(例えば寝返りを打った時、頭を洗うために下を向いた時、ベッドから起き上がった時など)により出現するめまいです。

症状

ぐるぐる目が回る感覚が強いため、恐怖感や不安感、吐き気を伴ったりしますが、聴覚トラブルはありません。耳を原因とするめまいのなかで最も発症数が多いものの、比較的治りやすい疾患です。内耳にある耳石器(頭や体の傾き具合を感知する器官)から耳石(炭酸カルシウムの結晶から成る組織)が剥がれ、三半規管の中に入り込むことによって発症すると考えられています。

治療

治療としては、耳石などの粒子を三半規管の外に移し、リンパ液の流れを改善してめまいを起こりにくくする頭位治療や循環改善薬、抗めまい薬などによる薬物療法が行われます。日常生活では、積極的に体を動かすようにすると、症状の改善に役立ちます

2.メニエール病

メニエール病は、めまいを起こす疾患の代表であり、特徴的な症状を呈します。内リンパ水腫といって、内耳における内リンパ液圧の上昇が原因と言われています。

症状

めまいの発作時に片側の耳鳴り、耳閉感、難聴が一緒に起こり、めまいが消える頃には、それらの症状も軽快・消失します。厄介なことに、この病気は発作を繰り返し、やがて耳鳴りや高度の難聴が残ることがあります。発作の無い時は、無症状となります。

治療

現在、メニエール病を完全に治す薬はありませんが、めまいが強い時は、抗めまい薬や循環改善薬、利尿薬、ビタミン剤などを使ってめまいの軽減を図ります。めまいが強く、日常生活に支障が伴うような場合には、内耳の手術を検討します。


難聴

難聴とは聴覚が低下した状態のことで、伝音難聴、感音難聴、および突発性難聴などがあります。伝音難聴と感音難聴の両方を併せ持つケースは、混合性難聴と呼ばれます。

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1.伝音難聴

外耳または中耳の異常により生じた難聴で、治療により治る可能性の高いタイプの難聴です。大きい音でないと聞こえづらくなる」というのが特徴があり、中耳炎などが原因で起こるケースと、耳小骨(中耳にあり、外部から鼓膜に伝わった振動(音)を内耳に伝える働きをしている骨)の奇形など、先天的な原因で起こるケースがあります。

症状

耳がつまった感じがする、大きな音は聞こえるものの通常の音が聞こえにくい、などの症状が現れます。

治療

手術や薬物療法が主な治療法です。
また補聴器を使用すると、よく聞こえるようになります。

2.感音難聴

内耳、または聴神経の異常によって生じる難聴です。感音難聴の原因はいろいろですが、大きく分けると、先天的な原因と後天的な原因があります。先天的な原因による難聴(先天性難聴)は、出生した時に難聴が生じています。主な原因は、遺伝性、または胎児期における発達異常です。一方、出生後に発症する難聴(後天性難聴)には、加齢、外傷、強大な騒音、髄膜炎、聴神経にできた腫瘍など、様々な原因が知られています。

症状

単によく聞こえないというだけでなく、音の内容を把握できなくなり、「言葉が聞き取れない」ようになったりします。

治療

難聴の程度により治療法は変わってきますが、補聴器の使用、人工内耳の装用などの方法があります。

3.突発性難聴

ある時、突然に耳が聞こえなくなる疾患です(通常は片側)。突発性難聴の原因はまだよくわかっておらず、急激に発症する感音難聴のうち、原因不明のものを突発性難聴と呼んでいます。早く治療を開始すれば聴力が回復する可能性が高いので、とにかく早期に治療することが大切です。

症状

突然に耳が聞こえなくなる(高度の難聴)と同時に、耳鳴りや耳がつまった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。

治療

急性期の治療として最も重要なのは、安静です。突発性難聴の発症前には精神的・肉体的疲労やストレスを感じていることが多く、心身ともに安静にして、ストレスを解消することが肝心です。難聴の程度によっては、入院治療が望ましいケースもあります。
突発性難聴については、いろいろな治療法が検討されていますが、どの治療法が最も有効なのかは明らかにされていません。したがって現時点では、発症時の状況や臨床所見、既往歴などを総合的に判断し、治療法を決定していくことになります。

補聴器のご相談

当院では、補聴器に関するご相談をお受けいたしております。 最初に診察を受けていただき、難聴についての診断を行った後、補聴器の作製・調整を行うことで、より心地よく補聴器をご利用いただけるようになります。また、購入後の調整など、アフターケアについても責任をもって対応して参ります。日常生活で補聴器のご使用をご検討中の方、現在お持ちの補聴器が合わない方などは、お気軽にご相談ください。より快適な「聞こえ」をサポートいたします。

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